沿革

宇佐美松鶴堂の技は、千年の都・京都という土地性と切り離すことはできません。
四季の移ろいとともに湿度や温度が大きく変化するこの地は、文化財や表具を扱う上で常に「環境との対話」を求めてきました。そうした中で培われた湿度管理や保存の知恵は、作品を百年、千年先へと伝えるための確かな基盤となり、私たちの仕事の根幹を支えています。
さらに、京都は古来より寺社仏閣や茶道、美術、書画といった多様な文化活動が交わる中心地でした。その交流の中で表具の技も磨かれ、伝統と革新を繰り返しながら今日まで受け継がれてきました。こうした文化的土壌こそが、宇佐美松鶴堂にとって他には代えがたい力の源泉です。
そして未来に向けては、この京都というブランド性を新たな可能性へとつなげていきます。現代アートとの協働や海外への発信を通じ、表具の魅力をより多くの人々に届けることで、伝統の技を次の世代、そして世界へと広げてまいります。