宇佐美松鶴堂は天明年間(1780年代)に創業し、230年以上にわたり表具師としての伝統を受け継いできました。当初は掛軸や屏風、襖の表装を中心に手掛けていましたが、第二次世界大戦後、文化財保護の機運が高まる中で、文化財修復に本格的に取り組むようになりました。国宝や重要文化財を数多く手掛ける中で、私たちが重視してきたのは、文化財が持つ歴史的・資料的価値を損なわず未来へつなぐことです。
修復では、あえて補修の痕跡を残すことがあります。さらに、作業の経緯をカルテに記録し、後世の修復者が理解しやすい形で伝えることを大切にしています。使用する材料はすべて天然素材にこだわりますが、その中でも十年仕込みの「古糊」は掛軸や巻物の修復に用いられ、作品を柔らかく安定した仕上がりに導く独自の効果を発揮します。一方で、襖絵や屏風など大型作品には古糊は使用せず、強度の強い和紙を使用するなど適切な素材を選び、対象に応じた最良の方法を追求しています。
また、海外の大学や博物館との交流や研修生の受け入れにも力を注ぎ、修復技術を国際的に広める活動も続けています。伝統の技と心で、文化財が語る歴史を未来へと確実に伝えること――それが私たちの理念です。
修理や仕立ての見積もりは
費用が発生しますか?
見積は無料で行っています。お気軽にお問い合わせください。
基本的には現物を確認してお見積もりいたしますが、遠方の場合などは写真などからお見積もりさせていただく場合もございます。
仕立てを依頼する場合は、
本紙の条件などはありますでしょうか。
掛軸に仕立てる場合、「絵具が厚塗りされていない」、「滲まない絵具を使用している」、「巻くことができる厚みである」などがございます。
仕立ての依頼をしてから完成まで、
どれくらいの期間がかかりますか。
時期にもよりますが、3か月程度いただいております。
修理の場合はどれくらい期間がかかりますか。
修理の場合は、掛軸の大きさや本紙の傷み具合によって大幅に変わってきます。だいたい3か月~1年程度となります。
使わなくなった着物を使って、
掛軸にすることはできますか。
物によっては可能です。別途お問い合わせください。
掛軸以外の仕立ても可能ですか。
可能です。額、屏風、襖など色々と仕立てることができます。別途お問い合わせください。